一年の終わりにあたり

 保護者の皆様、大学関係者の皆様、卒業生の皆様、大会等を運営していただいている学生連盟そして一般連盟の皆様、そして陰ながら応援してくださっている支援者の皆様、札幌学院大学ソフトテニス部をお支え頂き、心から感謝を申し上げます。
また、30年以上にわたり毎月一定額をご支援していただいている卒業生や支援者の皆様、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
 まもなく2024年が過ぎようとしています。部も創立して53年が過ぎました。
 昨今では、金銭問題や恋愛の縺れから強盗傷害や強盗致死までの事件が発生しております。
投資詐欺やロマンス詐欺の被害に遭われ、悲しい思いをしている方が多くおられること。また、闇バイトに応募してしまい、身分証や保険証そして運転免許証を提示したがために、強盗目的を知らずに犯罪に加担し、どうしてよいか分からず困惑している若者達がいること。
多くの社会的な問題が噴出し、年齢を問わず、人間としての尊厳や生き方はどうあるべきかを問われているのだと思います。
 なんとも生きにくく、なんとも難しい時代となりました。これほどまでに息苦しく、これほどまでに先が見えない時代は無かったと思います。
 困っている人を、見て見ぬ振りをしたり、容赦なく痛めつける様は異様であり、今までの想像を超えるものだと思います。
我々は何を考え何をすべきかしっかりと立ち止まり、見つめ直す時期だと思います。
財力だけではなく、真の生き方や人としての矜持を保って欲しいと願います。
 我々は多くの卒業生の多様な悩み事や相談に対し、真摯に向き合っております。これもまた我々の目指す組織なのかと思います。少しでも社会貢献が出来れば部の意義が高まります。
我々の港には様々なところから多くの部員が将来逞しく生きていくための人間力強化を目的に入港してまいります。
我々は4年間という限られた時間の中、体力を付けさせ、思考を成長させ、羅針盤を持たせ、次の港へ送り出します。
来年4月、また数名の若者がこの港に錨を下ろします。
 安心して入ってこられる港をどのように守りそして発展させられるか、いまの期間この港を管理させて貰っている我々の力量が、毎日試されているのだと心に命じ、顧問・部長・コーチ共々、初心を忘れずに前に進んでいこうと思っております。
 今年一年、結果だけを見ると王座予選の春季団体戦(5月)・秋季団体戦(8月)そして新人団体戦(9月)に勝ちましたが、全道学生団体戦(6月)では決勝で敗れました。
 選手権は全道学生選手権・シングルス選手権(6月)で優勝、秋季選手権(8月)優勝や新人戦選手権のタイトルを奪還し、全道学生インドア選手権でも優勝しましたが、春季選手権と選抜インドアでは決勝で敗れました。
全日本大学王座決定戦(長浜市)では様々な問題で主力を欠き、東海地区代表の中京大学と九州地区代表の志学館大学に完敗となりました。
室内でのオムニコートで相手後衛の連続強打に対応できず、ずるずると失点を重ねる敗戦でした。インカレ(沖縄市)では大阪商業大学に3-0、東京経済大学に1-3でした。
一般大会では岩城・太田組が北海道選手権に優勝、後藤・太田組で北海道インドア選手権に優勝することができました。
 長い冬、志を失わずに、札幌学院大学らしいソフトテニスを今一度磨いて行きたいと思っております。
来年も全日本大学王座決定戦(6月14日・15日 一宮市)での優勝を目指し、「王座を制してインカレに向かう」この意識を再度確認し、合宿や九州遠征・関東遠征・東北遠征を経て、王座予選である春季リーグ戦(5月 旭川)に臨みます。
 多くの保護者の皆様にご協力頂きました。大学バスの送迎時間が過ぎた後の、大会会場から文京台への移動や、部員の高熱や急激な体調変化に対し、息子以外の部員を素早く自宅から病院まで送迎して頂いたことに対し、重ねてお礼を申し上げます。
改めまして今年一年のご支援に心から感謝を申し上げ、暮れのご挨拶とさせていただきます。良いお年をお迎え下さい。

<部員の皆さんへ>
昨年も伝えましたが、全力で生きている人には、「必ず素敵な人や本との出会い」があります。運はその素敵な人達や本が運んでくるのだと言われています。
 将来、独り立ちし、家庭を築き、生き生きした人生を過ごすために、今の環境に感謝し、素敵な出会いを感じ、素敵な本からヒントを貰い、常に前を向き自らを鍛えて下さい。
 過去は取り戻すことは出来ませんが、明日をどう生きるかは自分で決めることができます。
保護者の皆さんは必ず最後まで支えてくれます。心から感謝し、いまお手伝いできることを率先してやっていくことです。家のお手伝いを一日一度してみて下さい。恩返しにもなりますし、自分磨きや気づきとなります。
 年末年始は、それぞれの家族の歴史や思い出を語らう時でもあります。保護者の皆さんと限りある時間を大切に使って下さい。
4年間、我々は全力でサポートします。

                               

2024年12月30日

監督 佐藤順一