No.14 アキレス腱

師や友人から旅や病気での入院、怪我での休養期間は
「自分の人生を横から見る良い機会」
だと云われてきました。
5月4日から今日まで、教えのとおりいままで見えなかったことが少しずつ見えてきました。

経験に勝るものは無いのかもしれません。

この度のことで、いろいろな方からたくさんの励ましの電話・メールをいただきました。その中から無断で、ある友人からいただいたものを掲載させていただきます。

大変な様子ですね。
経験の無い私としては想像力を広げています。
アルコールを飲めないもどかしい気持ちを、顔を・・・・・
まさかに飲んではいないよね。
ニタリした気持ちで思い浮かべています。
かみさんに甘えるのはいいかも知れないけど、困らせるイライラは我慢かな。
休める範囲や期間は自分が考えているよりは広いのではないだろうか。

今まで作りあげた組織、部下をより信頼して、見守る時間を天から貰ったのかも知れない。
安心して養生したら、みんなはさらに輝き、信頼を覚えるのではないのですか。
見つめて反芻し、次なるステップへの充電期間だ思います。
しかしながら、酒を飲んだり頑張過ぎて長引かせるのは良くない。
早く今まで通りの生活に戻すべく自重は必要だ。
体調の悪い時、ケガしている時の他人の飲んでる酒は美味そうに見えるけど、その通りだ。

秋田の、限定品 “山内杜氏”という酒を入手している。早く一緒に飲もう。
俺も我慢して封は切らずに頑張りたい・・・・・・・。

一寸自信と地震が揺らぐ・・・・・
その時は許せ。

昔、言葉には霊が宿ると教えられました。「言霊」というのだと・・・・・・・・。

布団に仰向けになり、左足を上に上げながら、いろいろなことが思い出されます。

師がいつも言っていた言葉
「優れた指導者とは、自分の弟子にしっかりと七難八苦を与え、喜怒哀楽を味あわせることが出来る人」を云うのだと。そして温かさとやさしさそして厳しさを伝えてこそ本物なのだと・・・・・・・。
師の素晴らしさに今更ながら感嘆しています。

春季学生が終わり、象平コーチからのメールです。
「手放しで喜べる内容では、無かったですが、みんなで頑張って来た結果、勝負の分かれ目を拾うことが出来た感じです。」
教え子の成長を感じました。

果たして今、私自身は師が思ったような人間になりつつあるのか、仲間の皆に安心感を与えられる存在なのか、考えさせられる時間が続きます。

自分ひとりでは何も出来なくなってはじめて、さりげない人の心の温かさを如実に感じることが出来るようになりました。ふだんはあまり会話もなかった人達から心温まるメールを毎日のようにもらったり、心に染み入るような電話をいただいたりと、ほのぼのした感覚を味わっています。

まとまりの無い文章を書いてしまいました。申し訳ございません。

佐 藤

皆さんに多大なるご迷惑をおかけしております。
この場をお借りし、心からお詫び申し上げます。

いまはただ第2体育館そばの坂を登り、木立に囲まれた素晴らしい環境のホームグランドへ・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

『4日16時30分。2~3歩あるいたような状況でしたがバシッという大きな音とともに左足のアキレス腱を断裂してしまいました。歳も歳なのでかなり弱っていたようで完全断裂でした。
手術は我汝会えにわ病院で5日13時から1時間、局部麻酔で腱を縫合しました。(これがとても痛く、腱が引っ張られるのがわかるのが嫌でした)
夜は痛みがひどく、白衣の天使のやさしい看病と点滴そして屈辱的な痛み止め(うつくしい天使から打たれた座薬)で一晩しのぎました。翌日、無理行ってなんとか退院させてもらいましたが、少し早すぎたのか、いまだ痛みと痺れが残っています。
しばらくは安静で、2~3週間は左足が絶対地面に着けません。その後ギブスがとれるまで2~3週間。3ヶ月は慎重にリハビリで、スポーツは来年からだそうです。
それにしても片足とは不自由なもので。何回か転びました。平凡で何気ない生活がどれほど大切か実感しています。
午前中は出勤し、午後からは普段読めない本を読んだり、若いときから書いている日記に目を通したりしております。「こんなことを考えていたのか」、「どうしてこんな行動をとったのか」等、驚きの世界であります。まさしく穴があったら入りたい心境です。
やはりこういう時間が必要だったのでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・。』

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